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営業のコツとは?成約率を高める基本の流れと“できる営業”の共通点

営業のコツとは?成約率を高める基本の流れと“できる営業”の共通点

営業の仕事に対して「自分には向いていない」「センスがある人だけが成果を出せる」と感じている人は少なくありません。しかし、実際の営業活動を分解してみると、成果を出している人の多くは共通した流れや工夫を意識しています。

本記事では、営業の基本的な流れから、成約率を高める具体的な営業のコツ、営業が上手な人の特徴、うまくいかない理由までを体系的に解説します。営業のコツを理解し、再現性のある行動に落とし込むためのヒントを得たい方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

営業の成果を左右する「基本的な流れ」

営業活動には一定の流れがあり、成果を出している人ほどこの順序を意識しています。ここではフィールド営業を例に各フェーズで何を行うのかという全体像を整理します。

なお、ここで紹介するのは、よくある営業の進め方の一例です。実際の現場では、商材や相手の状況によって順番が前後したり、省略・強調するポイントが変わることもあります。あくまで全体像をつかむための参考として見てください。

挨拶

挨拶は営業活動の最初の接点であり、相手との関係をスタートさせる場面です。自分の名前と会社名を伝え、訪問目的を簡潔に述べます。名刺交換を行い、相手の名前や役職を確認することで、以降の会話をスムーズに進める準備を整えます。対面の場合は相手の目を見て挨拶し、オンラインの場合はカメラを見て話すことで、コミュニケーションの基盤を作ります。

雑談(アイスブレイク)

雑談は本題に入る前に、会話しやすい雰囲気を作るためのステップです。相手企業のプレスリリースや業界に関する最近のニュースなど、軽い話題を通じて場の空気を和らげます。相手のオフィスの様子や、事前に調べた企業情報から話題を選ぶこともあります。数分程度の短い時間で、相手の反応を見ながら本題への移行のタイミングを図ります。

ヒアリング

ヒアリングは、相手の現状や課題、ニーズを把握するためのフェーズです。質問を投げかけ、相手から情報を引き出していきます。「現在どのような業務フローで進めていますか」「どのような点でお困りですか」といった質問を通じて、相手の状況を理解します。

効果的なヒアリングでは、BANT(バント)と呼ばれるフレームワークが活用されます。BANTとは、Budget(予算)、Authority(決裁権)、Needs(ニーズ)、Timeframe(導入時期)の頭文字を取ったもので、案件化の可能性を判断する際の重要な確認項目です。予算が確保されているか、誰が最終決定を行うのか、どのようなニーズがあるのか、いつまでに導入したいのかを把握することで、その後の営業活動の優先順位や進め方を適切に判断できます。

こういったフレームワークなども用いて、相手の回答を聞きながらメモを取り、必要に応じて追加の質問を行うことで、顧客の現状を整理していきます。

オファー

オファーはヒアリングで得た情報をもとに、自社の商品やサービスを提案するフェーズです。相手の課題に対して、どのような解決策を提供できるのかを説明します。商品の機能や特徴、価格、導入事例などを提示し、相手が判断するための材料を提供することがコツです。複数のプランがある場合は、それぞれの違いを説明し、相手の状況に応じた選択肢を示します。

クロージング

クロージングは、提案内容について相手の意思を確認し、次のアクションを決めるフェーズです。「ご検討いただけますか」「導入時期はいつ頃をお考えですか」といった質問を通じて、相手の意向を把握します。疑問点や不安点があれば確認し、契約条件や今後のスケジュールを整理する場合が多いです。契約に至る場合は手続きの説明を行い、検討が必要な場合は次回の連絡日時を設定します。

成約率が上がる営業のコツ

日々の営業活動で意識することで成果に直結しやすいポイントを紹介します。いずれも特別な才能ではなく、意識と工夫によって身につけられる要素です。

事前準備が成約率を左右する

営業は商談の場だけで完結するものではありません。事前に相手の企業情報、業界動向、競合状況、過去の取引履歴などを調べておくことで、会話の質が大きく変わります。準備が整っていると的確な質問ができるようになり、相手のニーズを深く理解できるでしょう。

また、十分な準備は自信につながり、その姿勢自体が相手に信頼感を与えます。企業のWebサイトやプレスリリース、業界レポートなどを確認し、相手が抱えている可能性のある課題についてまとめておくことが成功のポイントです。準備に時間をかけることで、商談の成功確率を高めることができます。

第一印象で信頼の土台を作る

挨拶の場面では、表情や声の大きさ、姿勢といった非言語要素が相手の印象を大きく左右する要素です。明るい表情とはっきりした発声を心がけ、相手の目を見て挨拶することで、誠実さや自信が伝わりやすくなります。

名刺交換の際には預かった名刺を丁寧に扱い、相手の名前や役職を確認しながら受け取ることも、信頼関係構築の第一歩となるでしょう。身だしなみを整え、時間を守ることも、プロフェッショナルとしての姿勢を示す重要な要素です。

相手が聞きやすい喋りのスピードやトーンを意識する

話の内容だけでなく、話し方も営業の成果を左右します。早口すぎると相手が理解する時間がなく、遅すぎると冗長に感じられてしまう恐れがあります。相手の反応を見ながら、スピードや声のトーンを調整する意識が必要です。緊張すると早口になりがちですが、意識的にゆっくり話すことで落ち着いた印象を与えられます。

また、重要なポイントでは声のトーンを変えたり、間を取ったりすることで話している内容を強調できます。相手が年配の場合や専門外の内容を説明する場合は、特にゆっくりと明瞭な発音を心がけましょう。

雑談で心理的距離を適切に縮める

アイスブレイクの目的は、会話しやすい空気を作ることにあります。政治や宗教といったデリケートな話題は避け、相手が不快に感じる可能性のある内容は控えましょう。相手のオフィスや周囲の様子から話題を見つけたり、事前に調べた情報をもとに業界動向に触れたりすることも効果的です。

雑談の長さは相手の反応を見ながら調整し、本題への移行は自然な流れで行うことが大切です。無理に盛り上げようとするのではなく、相手がリラックスして話せる雰囲気を作ることを意識しましょう。

商品ではなく「相手の課題」を主語にする

営業では自社商品の説明ばかりしたくなりがちですが、主語は常に相手の課題であるべきです。「この商品は○○という機能があります」ではなく「御社の△△という課題に対して、○○という形で解決できます」と伝えることで、話が理解されやすくなります。結論ファーストで「この課題に対して、こう役立ちます」と伝える話し方も効果的です。相手視点で話を組み立てることで、提案の価値が明確になります。

また、課題解決のストーリーとして説明することで、相手は導入後のイメージを具体的に描けるようになるでしょう。商品説明は相手のニーズを確認してから、必要な部分を簡潔に伝えることが成約への近道と言っても過言ではありません。

仮説を持ってヒアリングに臨む

事前情報をもとに仮説を立てて質問すると、ヒアリングの精度が高まります。「御社の業界では○○が課題になりがちですが、いかがでしょうか」といった質問ができれば、会話が深まりやすくなるでしょう。仮説が外れていた場合でも「実際にはどのような点でお困りですか」と掘り下げることで、相手の本当のニーズを知ることにつながります。

仮説なしに漠然と「お困りごとはありますか」と聞くよりも、具体的な仮説をもとに質問する方が、相手も答えやすくなります。ただし、仮説に固執しすぎず、相手の回答を素直に受け止める柔軟性も大切です。

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分ける

ヒアリングでは質問の種類を意識することに心がけましょう。オープンクエスチョンは「現在どのような課題を感じていますか」といった自由な回答を促す質問で、相手の考えを広く知ることができます。

一方、クローズドクエスチョンは「納期は来月末で問題ありませんか」といった「はい/いいえ」で答えられるような質問で、具体的な確認に適しています。相手の話を広げたい場面ではオープンクエスチョンを、条件や事実を確認したい場面ではクローズドクエスチョンを使うことで、効率的に情報を引き出せるでしょう。

相手の言葉を繰り返して確認する

相手の発言を要約し、言い換えて確認することで理解のズレを防げます。「つまり、○○ということでお間違いないでしょうか」と確認することで、正確な情報を把握できます。これは「きちんと話を聞いている」という共感のメッセージにもなる、一般的には「アクティブリスニング」と呼ばれる手法です。

自分の話が理解されていると感じることで、相手はより深い情報を開示しやすくなります。また、言い換えることで自分自身の理解も深まり、後の提案の精度が高まります。ただし、機械的に繰り返すのではなく、自分の言葉で要約することに心がけましょう。

専門用語を使いすぎない

業界に詳しいほど専門用語を使いがちですが、相手が同じ理解度とは限りません。決裁者・現場で前提知識が異なるため、相手の理解度に合わせて言い換えます。誰にでも伝わる言葉に置き換える姿勢が重要です。どうしても専門用語を使う必要がある場合は、簡単な説明を添えることで理解を助けられます。

「ROI、つまり投資対効果ですが」といった補足を入れるだけでも、相手の理解度は大きく変わります。相手の反応を見ながら、理解されているかを確認することも忘れないようにしましょう。

数字や事例で説明する

抽象的な説明よりも、数字や具体例を用いた説明の方が説得力は高まります。「業務効率が改善します」ではなく「導入企業では平均30%の工数削減を実現しています」と伝えることで、効果が具体的にイメージしやすくなります。実績や導入事例がある場合は積極的に活用しましょう。

特に相手と同じ業界や規模の企業の事例があれば「自社でも実現できる」という期待感を持ってもらいやすくなります。ただし、数字を並べすぎると逆に分かりにくくなるため、重要な指標に絞って提示することが大切です。また、事例を紹介する際は、課題・解決策・成果というストーリーで伝えると理解されやすくなります。

沈黙を恐れず、相手に考える時間を与える

沈黙が生まれると話し続けたくなりますが、考える時間を与えることも営業の一部です。特に重要な判断を求めた後は、相手が自分で納得するプロセスを尊重しましょう。クロージング直後の沈黙は、「相手が頭の中でコストとベネフィットを天秤にかけている貴重な時間」です。ここで営業が口を挟むと、相手の思考をリセットさせ、成約を遠ざけるかもしれません。

提案後に沈黙が長くなってしまう場合には「少しお時間をとって検討されますか」と声をかけるだけでも、相手は落ち着いて考えられるでしょう。また、相手が考えている間の表情や態度から、懸念点や疑問点を読み取ることもできます。焦らず、相手のペースに合わせる余裕を持つことがポイントです。

即答できない質問は持ち帰る勇気を持つ

分からないことを無理に答えると、誤った情報を伝えてしまい信頼を損ないます。「確認して正確な情報をお伝えします」と正直に伝える姿勢の方が、長期的には評価されやすい姿勢です。特に契約条件や技術的な詳細については、曖昧な回答は後々トラブルの原因になります。持ち帰った質問には必ず期限を設けて回答し、約束を守ることで誠実さを示すことができます。

また、即答できないことを過度にへりくだる必要はありません。「より正確な情報をお届けするため」という前向きな姿勢で伝えることが大切です。『確認して正確に回答します』と伝え、回答期限をセットする方が信頼につながります。

比較対象や選択肢を提示して判断しやすくする

比較対象や選択肢を整理して提示すると、相手は判断しやすくなります。「スタンダードプラン」と「プレミアムプラン」のように、違いを明確に示すことで、相手は自社のニーズに合ったものを選びやすくなるでしょう。

この際、リスクやデメリットも正直に伝えることが信頼につながります。完璧な商品はないという前提で、制約条件や注意点を先に伝えることで、相手は安心して検討できます。また、「他社と比較してここが強みです」と差別化ポイントを明確にすることも効果的です。

ただし、他社を貶めるような主観的な批判は避けましょう。不正確な比較や根拠のない誹謗中傷は、信頼を失うだけでなく、内容次第で景品表示法上の不当表示や、(虚偽の事実の告知・流布等による)不正競争防止法関連のトラブルに発展するリスクがあります。

感情と論理の両方に訴える

営業では論理的な説明だけでなく、安心感や期待感といった感情面も重要です。データや実績で論理的に説得しつつ「導入後の業務がどれだけ楽になるか」といった感情的なメリットも伝えることで、意思決定を後押しできます。

意思決定では、合理的な材料に加え、安心感や納得感といった感情面も影響します。そのため、両者をバランスよく伝えることが求められるでしょう。相手の立場や役割に応じて、どちらに重きを置くかを調整することも大切です。

「今決める理由」を明確にする

「今決める理由」を示すことで、意思決定を後押しできます。「今月末までのお申し込みで初期費用が無料になります」といったキャンペーン情報のお知らせが該当します。無理に急かすのではなく、判断材料を整理したうえでの後押しを提示することがコツです。

過度なプレッシャーは逆効果になるため、相手のペースを尊重しながら情報提供する姿勢が求められます。また、もし相手が成約を渋っている場合に「今決めない・決められない理由」も聞き出すことで、相手の懸念点を解消できる場合もあります。

クロージングは確認作業と捉える

クロージングは売り込む場面ではなく、相手の意思や条件を確認し、合意形成を行うフェーズです。「ご導入に向けて進めてよろしいでしょうか」「契約書の内容に問題はございませんか」といった確認を丁寧に行います。相手が納得していない状態で契約を進めても、後々キャンセルやトラブルにつながる可能性があります。確認の質問を通じて、相手の意思や懸念を把握しましょう。

即決を求めるのではなく、相手が納得して判断できる環境を整えることが大切です。また、成約に至らない場合でも、次回の接点や今後の進め方について合意しておくことで、関係性を維持できます。

お礼メールはその日中に送る

商談後のお礼メールは、関係性を維持するうえで欠かせない要素です。内容を簡潔にまとめ、その日のうちに送ることが望ましいです。メールには商談で話した内容の要点、確認事項、次のアクションを記載することで、相手は情報を整理しやすくなります。

また、商談中に出た質問への回答や、約束した資料を添付することで、誠実さが伝わります。定型文だけでなく、商談で印象に残った話題に触れるなど、有機的な印象を持たせることも効果的です。こういった対応の迅速さは、それだけで相手に好印象を与えられます。

失注も必ず振り返る

成約だけでなく、失注からも多くを学べます。成約に至らなかった理由を整理し、次回に活かす姿勢が成長につながります。可能なら、相手の負担にならない範囲で失注理由を確認することで、改善点が明確になり、その後の情報整理がしやすくなるのでおすすめです。

「価格が合わなかった」「タイミングが悪かった」「他社の方が機能が充実していた」など、具体的なフィードバックは貴重な情報です。失注理由を記録し、チーム内で共有することで、組織全体の営業力向上につながります。失注を個人の失敗として終わらせず、学びの機会と捉える文化が営業をチームで行ううえで重要です。

営業トークを属人化させない

営業トークを個人の感覚に任せていると、成果が人によってばらつきやすく、組織としての営業力も蓄積されにくくなります。成果が出た商談やうまくいかなかったケースを共有し、組織として学びに変えていく視点が重要です。

トップセールスの商談を録音・文字起こしして分析したり、効果的なトークスクリプトを作成したりすることで、ノウハウを標準化できます。属人化を防ぐことで、新人の立ち上がりが早くなり、組織全体の底上げにつながります。

ただし注意点として、画一的なマニュアルではなく、応用可能な「型」として共有することが大切です。また、録音・文字起こしを行う場合は、社内規程や顧客の同意、個人情報の取扱いに沿って運用しましょう。

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営業が上手な人に共通する特徴

成果を出している営業担当者には、行動や考え方に共通点が見られます。ここでは代表的な特徴を整理します。

相手の話を最後まで聞ける

自分の話を優先せず、相手の発言を遮らずに聞ける人は信頼されやすい傾向があります。話を聞く姿勢は、相手を尊重している証であり、それ自体が関係構築につながる要素です。

営業が上手な人は、自分が話す時間よりも相手に話してもらう時間を多く取ります。相手の話を最後まで聞くことで、表面的な課題だけでなく、その背景にある本質的なニーズを理解できる、と考えるためです。

また、話を遮らないことで、相手は安心して情報を開示しやすくなり、より深いヒアリングが可能になります。傾聴の姿勢は、営業における最も重要なスキルの一つと言えるでしょう。

感情や表情のコントロールができる

不利な状況や厳しい質問を受けた場面でも、冷静さを保ち、安定した態度で対応できることは重要な要素です。感情的になると判断力が鈍り、適切な対応ができなくなります。またそれだけでなく、焦りや緊張などが表に出ている営業では、相手も安心して契約を任せたり、商談を進めたりすることができません。

営業が上手な人は、プレッシャーのかかる場面でも表情や声のトーンを一定に保ち、落ち着いた印象を与えられます。また、相手の機嫌が悪い場合でも、それに引きずられずプロフェッショナルな対応を維持することが可能です。感情のコントロールは、相手に安心感を与え、信頼関係を築くための基盤となります。

キーパーソンとの接触が早い

成果を出している営業は、意思決定に関わる人物を早い段階で把握し、適切な形で接点を持とうとします。担当者レベルで話が前向きに進んでいても、最終的な決裁者が内容を理解・納得していなければ契約にはつながりません。営業が上手な人は「この案件の最終決定は誰が行うのか」を把握し、適切なタイミングでキーパーソンに接触します。また、担当者を通じてキーパーソンの関心事や判断基準を事前に把握し、効果的な提案を準備します。組織の意思決定構造を理解することは、営業効率を高める重要な要素です。

一方で、現場担当者を飛び越えて強引にキーパーソンへ接触することは避けるべきです。担当者の頭越しに上層部へ連絡すると、信頼関係を損ねてしまう可能性があります。成果を出す営業は、自分を「担当者の社内上申を成功させるためのパートナー」と位置づけています。そのうえで「必要であれば私から補足説明しましょうか?」と自然に提案することで、担当者から歓迎される形でキーパーソンとの接点を作っています。

断られても切り替えが早い

失敗を引きずらず、次の行動に意識を向けられることは、営業で成果を出し続けるために必要な資質です。営業では断られることが日常的にあり、それに一喜一憂していては精神的に消耗してしまいます。

営業が上手な人は、失注を個人的な否定と捉えず「タイミングが合わなかった」「ニーズが異なっていた」と客観的に分析します。切り替えの早さは、メンタルの強さというより、失敗との向き合い方の違いから生まれる特徴です。

価格交渉や納期の相談に冷静に対応できる

価格交渉では、単に値段について交渉するだけでなく「この条件なら可能です」と代替案を提示できます。また、納期の相談でも、できないことは明確に伝えつつ、実現可能な範囲を伝えることで最大限の努力をする姿勢を示せます。

営業が上手な人は、相手の要望と自社の条件のバランスを取りながら、双方が納得できる着地点を見つけることが得意です。交渉を対立ではなく、協力して解決策を見つけるプロセスと捉えています。

学び続ける姿勢がある

顧客の業界に関する情報や最新動向について常に学び続ける姿勢も、優秀な営業担当者の共通点です。顧客の環境やニーズは常に変化しており、過去の成功パターンが今後も通用するとは限りません。

営業が上手な人は、書籍やセミナーで新しい知識を吸収したり、他の営業担当者の手法を観察したりして、自己研鑽を続けます。また、自分の営業活動を定期的に振り返り、改善点を見つける習慣を持っている場合もあります。学び続ける姿勢は、長期的に成果を出し続けるための基盤です。

営業がうまくいかない理由と注意点

営業が思うように進まない場合、いくつか共通する原因があります。改善のヒントとあわせて確認しましょう。

商品説明ばかりになっている

自社の商品やサービスの話に終始すると、相手の関心から離れてしまいます。「この機能があります」「あの機能もあります」と一方的に説明しても、相手にとってそれがどう役立つのかが伝わらなければ意味がありません。

相手視点で話を組み立て「御社の○○という課題に対して、この機能がこう役立ちます」という形で説明する必要があります。また、自社の実績や歴史を長々と語ることも、相手にとっては退屈に感じられがちです。商品説明は相手のニーズを確認してから、必要な部分だけを簡潔に伝えることを意識しましょう。

相手の課題を決めつけている

思い込みで話を進めると、本当の課題を引き出せません。「御社のような規模の企業では○○が課題ですよね」と決めつけても、実際には異なる課題を抱えている可能性があります。結果として、的外れな提案になり成約に結びつかないケースも出てきます。

課題は必ずヒアリングを通じて確認し、相手自身の言葉で語ってもらうことが重要です。また、表面的な課題だけでなく、その背景にある本質的な問題を理解することで、より効果的な提案ができるでしょう。

断られることを過度に恐れている

遠慮や恐怖が先行すると、必要な提案や確認ができなくなります。「こんなことを聞いたら嫌がられるのではないか」「断られたらどうしよう」という不安が、営業活動を消極的にしてしまうのです。

しかし、相手の課題を解決できる自信があるなら、堂々と提案する必要があります。断られることは失敗ではなく、相手のニーズと自社の提供価値がマッチしなかっただけです。むしろ、早い段階で判断できることは、互いにとって多くの利点がある営業と言えるでしょう。適度な自信を持ち、相手にとって価値ある提案だと信じて伝えることが大切です。

顧客やその業界に関する知識が不足している

顧客の内情や業界への理解が浅いと、的外れな提案をしてしまう恐れがあります。業界特有の課題や商習慣を理解していないまま営業することで「この人は自分たちのことを分かっていない」と思われる可能性があります。顧客の業界動向、競合状況、規制環境などを事前に調べることは、営業の基本と言えるでしょう。

また、過去の取引履歴や担当者の役割なども把握しておくことで、より適切な提案ができます。知識不足は準備不足の表れであり、相手への敬意の欠如とも受け取られかねません。

売りたい気持ちを前に出しすぎている

焦りや強引さは相手に伝わり、警戒心を生みます。「何としても今日契約してもらいたい」という気持ちが前面に出ると、相手は「押し売りされている」と感じてしまうでしょう。

契約は目的ではなく“課題解決の合意”として位置づけると、長期の信頼につながります。信頼関係を優先し、相手が納得して決断できる環境を整える姿勢が重要です。短期的な成果を追い求めるあまり、長期的な関係構築の機会を失わないよう注意しましょう。

営業活動の質を高めるためにできること

個人の努力だけでなく、仕組みとして営業力を高める視点も欠かせません。組織全体で取り組むべき施策を紹介します。

ノウハウを持つ講師による講座を取り入れる

OJT(On-the-Job Training)だけではノウハウが属人化しやすく、指導する側のスキルによって育成効果にばらつきが生まれます。外部講師の知見を取り入れることで、体系的かつ効率的な学習が可能になるでしょう。外部講師は客観的な視点で営業プロセスを分析し、業界のベストプラクティスを提供してくれます。また、社内では気づきにくい課題や改善点を指摘してもらえる点もメリットです。

ただし、これまで外部・内部を含め、営業に関する講座を実施していない場合は、まず社内のトップセールスを講師役に立てる方法も有効です。重要なのは、個人に蓄積されたノウハウを組織として共有し、定着させる仕組みを作ることです。定期的な研修やロールプレイングを通じて、学んだ内容を実践に落とし込むサポートも必要でしょう。

SFA(営業支援)ツールを導入する

SFA(Sales Force Automationの略)ツールは、営業活動を可視化し、属人化を防ぐための営業支援ツールです。顧客情報、商談履歴、進捗状況などを一元管理することで、チーム全体で営業情報を共有できます。これにより、担当者が不在でも他のメンバーが対応できる体制を整えることが可能です。

また、データをもとに改善点を把握できる点も大きなメリットです。どの段階で失注が多いのか、成約率の高い担当者の行動パターンは何かといった分析が可能になります。蓄積されたデータはAI活用による分析や予測にもつながり、より精度の高い営業戦略を立てられるようになります。

まとめ|営業のコツは「才能」ではなく「積み重ね」

営業の成果は、生まれ持った才能ではなく、基本の理解と日々の工夫によって左右されます。本記事で紹介した営業の流れやコツは、いずれも意識と実践で身につけられるものばかりです。

再現性のある型を意識し、できることから実践する姿勢が成長につながります。事前準備を丁寧に行い、相手視点で話を組み立て、ヒアリングを通じて本当のニーズを引き出す、といった基本を積み重ねることで、着実に成約率は向上していくでしょう。

また、個人の努力だけでなく、組織としてノウハウを共有し、ツールを活用することで、チーム全体の営業力を底上げできます。まずは一つでも行動に移し、営業活動を見直すきっかけにしてください。

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On Tech Media編集部
執筆

On Tech Media編集部

株式会社On Technologiesが運営する「AIによる業務変革と成長を支援する On Tech Media」を編集しています。