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Gemini 3.5 FlashとGemini 3.1 Proの違いを徹底比較!日常業務ですぐ使える活用術

Gemini 3.5 FlashとGemini 3.1 Proの違いを徹底比較!日常業務ですぐ使える活用術

「Flash」と名のつくモデルと聞くと、多くの人が「速いけど性能は上位モデルより劣る」「軽い作業向けの簡易版」というイメージを持つのではないでしょうか。ところが今回のGemini 3.5 Flashは、そのイメージを覆す内容になっています。

この記事では、LegalOn Technologiesが公開した動画「【神アプデ】Gemini 3.5 Flashを徹底検証!Proと比較してわかった、日常業務を爆速化する〇〇」の内容をもとに、Gemini 3.5 FlashとGemini 3.1 Proを同じプロンプトで比較し、日常業務でどちらを使うべきかを解説します。

Gemini 3.5 Flashとは?

Gemini 3.5 Flashは、Gemini 3.5シリーズの第1弾として発表されたモデルです。「フラッシュ」という名前から速さに特化したモデルだと思われがちですが、ポイントは速さだけではありません。

Googleはこのモデルについて、AIエージェントの開発、コーディング、複数ステップの長期タスクに強いモデルとして説明しています。

Gemini 3.5 FlashAIエージェントの開発、コーディング、複数ステップの長期タスクに強いモデルだと説明する画像

つまり、短い質問に素早く答えるだけでなく、複雑な作業を理解して手順を組み立て、アウトプットまで持っていく方向に強くなっているということです。

実際、Googleの公式発表ではコーディングやエージェント系の一部ベンチマークで、従来の上位モデルであるGemini 3.1 Proを上回ったとされています。単に速いだけでなく、実務で使える性能もかなり高くなっているわけです。

Gemini 3.5 FlashはGeminiアプリやGoogle検索のAIモードでも利用できるほか、無料でも体験できます。無料の場合は使用量の上限や、長い資料を扱う際のコンテキスト量に制限はありますが、まず試すだけなら無料でも十分です。

そこで今回は、Gemini 3.5 Flashと既存のGemini 3.1 Proを同じプロンプトで比較し、出力の速さと質を検証していきます。

検証1:会議の議事録から資料を作らせる

1つ目の検証は、1時間分の経営会議をGeminiに読み込ませて、次回の役員会で使う報告資料の叩き台を作らせるというものです。

1時間分の経営会議をGeminiに読み込ませて、次回の役員会で使う報告資料の叩き台を作らせる画像です

結果は、Gemini 3.5 Flashが35秒、Gemini 3.1 Proが58秒。この時点でフラッシュの方がかなり速いことが分かります。

結果は、Gemini 3.5 Flashが35秒、Gemini 3.1 Proが58秒を説明する画像

中身についてはどちらも会議の内容を正確に拾えていましたが、差が出たのは資料としての使いやすさと組み込みの深さです。

  • Proの出力:綺麗にまとまっており流れも自然。短時間で状況を把握する要約として優秀
  • Flashの出力:部門別の主張整理を表にして立場を細かく整理。KPIの整理も見やすく、どこが危険なのかが一目で分かる
Proの出力を示す画像
Flashの出力を示す画像

特に評価が高かったのは、Flashによる「矛盾や確認すべき点の指摘」です。財務目標、相談期間、CS崩壊リスクまで繋げて考えた指摘があり、経営会議で本当に突っ込むべき論点まで出せていました。Proも良い指摘はしていたものの、踏み込みの深さではFlashに軍配が上がる結果です。

ProとFlashの矛盾や確認すべき点の指摘の比較を示す画像

まとめると、Proはコンパクトで読みやすい一方、Flashはより資料化されていて論点の深掘りが強い、という違いが見られました。速度でもFlashが優位だったため、会議の議事録やログから報告資料を作るような日常業務では、Flashで十分どころかFlashの方が使いやすい場面があると言えそうです。

ProとFlashの比較まとめ①

検証2:CSVデータから予算配分を提案させる

2つ目の検証は、広告営業・CSのデータが入ったCSVを読み込ませ、来月の予算配分を提案させるというものです。ここは面白い結果になりました。

Gemini 3.5 Flashが2分42秒、Gemini 3.1 Proが1分40秒を示す画像

Gemini 3.5 Flashが2分42秒、Gemini 3.1 Proが1分40秒。この検証では速度はProの方が上でした。

一方で中身を見ると、主要な数字の把握や施策の良し悪しの判断は両者ともほぼ同じで、基本的な分析精度はどちらも高いという結果です。

 FlashとProの分析比較を示す画像

ただし内容の濃さで見るとFlashが一歩上でした。

  • Proの出力:「この施策はいい」「これは止めるべき」と端的にまとめる
  • Flashの出力:さらに踏み込んで、社内工数まで含めた投資対効果を整理

特に分かりやすかったのが、ホワイトペーパー経由のリード分析です。Flashは「リードは取れているが、取れば取るほど会社にダメージを与えている施策」だと整理しており、単なる数値集計ではなくビジネスの意味まで読み解けていました。予算配分の提案についても、Proは「ここを増やす、ここを削る」といったやや抽象的な内容にとどまったのに対し、Flashはそのまま会議に持っていけるレベルの具体性がありました。

 FlashとProの予算案比較を示す画像

検証2は速度だけ見ればProの勝ちですが、中身で見るとFlashの分析の方が濃く、「なぜ危険なのか」「どの予算を寄せるべきか」「どの数字の裏にリスクがあるのか」まで説明できていることが分かりました。マーケティングレポートや広告分析の叩き台としては、Flashがかなり実用的だと言えます。

 FlashとProの比較まとめ②

検証3:CSV分析を業務アプリ化させる

3つ目の検証では、検証2のCSV分析をさらに一歩進め、広告予算配分シミュレーターという業務アプリを作らせています。マーケティング担当者が広告施策ごとの成果を比較し、来月の予算配分をシミュレーションできるツールです。要件はかなり多めに設定し、コードをコピーしてHTMLファイルとして保存すれば、そのままブラウザで動くかどうかを見ています。

広告予算配分シミュレーターアプリを作るプロンプトの画面

結果は、Gemini 3.5 Flashが47秒、Gemini 3.1 Proが1分20秒。どちらもHTML・CSS・JavaScriptを1つのファイルにまとめ、ブラウザで動く形のコードを出力しており、単なるコードの断片ではなく実際に社内ツールとして使えるレベルのものでした。

  • Flashの出力:ダッシュボードらしさが強い。画面上部に軽い一言サマリー、その下にフィルター・チャンネル別グラフ・チャンネル別集計・キャンペーン別ランキング・来月予算の入力欄が並び、良い施策には「増額候補」、悪い施策には「削減・停止候補」といった判定が付いている
  • Proの出力:詳細データ・キャンペーンランキング・チャネル別集計・来月予算シミュレーション・簡易グラフと画面が整理されて分かれている。チャネル別グラフではコスト・ファーストイヤー・グロスプロフィットの3つを表示
Flashの出力を示す画像
Proの出力を示す画像

全体の印象としては、Proは要件を綺麗に分解して実装したツール、Flashはマーケ担当がそのまま使いやすいダッシュボード、という違いが見られました。特にFlashの出力は、各キャンペーンに来月の予算を入力すると見込みのファーストイヤーバリューや粗利が更新される点が高く評価されています。

検証3の結論としては、業務アプリ生成の比較ではどちらも実用的なコードを出せるものの、Flashの方が速く、画面としての分かりやすさと実務感が強かった、という結果です。

 FlashとProの比較まとめ③

3つの検証から見えたこと

3つの検証を振り返ると、次のような結果になりました。

検証内容

速度

内容の深さ

検証1:会議資料の作成

Flashが優位(35秒 vs 58秒)

Flashが優位(論点の深掘り)

検証2:CSV分析・予算提案

Proが優位(1分40秒 vs 2分42秒)

Flashが優位(分析の濃さ・具体性)

検証3:業務アプリ生成

Flashが優位(47秒 vs 1分20秒)

Flashが優位(実務感のあるダッシュボード)

もちろんProが弱いわけではありません。要点整理が上手で出力も安定しており、簡潔にまとめる力や無駄なく答える力はかなり高いモデルです。

ただし今回の3つの検証に限って言えば、日常業務で使うならGemini 3.5 Flashでかなり十分、むしろ場面によってはFlashの方が速く、多くのアウトプットを出してくる結果となりました。

まとめ:日常業務はGemini 3.5 Flashで十分

今回の検証結果としては、日常業務ではまずGemini 3.5 Flashを使えばいい、という結論になりました。フラッシュといえども、もはや単なる軽量版ではなく、少なくとも日常業務では主力モデルとして使えるレベルに達しています。

なお、Google社内ではすでにGemini 3.5 Proが運用されており、これからの一般公開が予定されているとのことです。Flashの時点でここまでできるのであれば、Pro版ではより深い議論や長い文脈を踏まえた分析、重要判断の支援がさらに強くなることが期待されます。「Flashでいい」という結論も、近いうちに変わる可能性がある点は覚えておくとよさそうです。

今日から早速、Gemini 3.5 Flashを選択して業務に使ってみてはいかがでしょうか。

Professional AI Media編集部
執筆

Professional AI Media編集部

株式会社On Technologiesが運営する「AIによる業務変革と成長を支援する Professional AI Media」を編集しています。